それでいいんだ

達観するとは

川越市のおかやす学(岡安学)です。

人は孤独で生きていても、孤立して生きていくことはできません。

人は生きていく中で、人間関係を避けて通ることはできません。

対等な人間関係であれば、感情のわだかまりがあっても、相手は相手、自分は自分、仕方がないと割り切れるものです。

しかし、その人間関係に利害関係があったり、上下関係があったりすると、相手を変えようとして、こころに波風が立ちます。

織田信長はこう言いました。

鳴かぬなら 殺してしまえ ホトトギス

豊臣秀吉はこう言いました。

鳴かぬなら 鳴かせてみせよう ホトトギス

徳川家康はこう言いました。

鳴かぬなら 鳴くまで待とう ホトトギス

リーダーとしての資質を表した言葉です。

このホトトギスの句を会社組織の人間に置き換えて、「鳴かぬなら」を、「役に立たねば」と詠むとどうでしょうか。

リーダーの在り方は、この三択しかないのでしょうか。

実は、実業家の松下幸之助は、このホトトギスの句をこう詠んだのです。

鳴かぬなら それもまたよし ホトトギス

「鳴かぬ」ことを「それもまたよし」としているのです。

松下幸之助の「それもまたよし」とは、経営者の心持ちを表しているのです。

が、非常に宗教的な表現として受け取ることもできます。

役立てぬ それもまたよし あるがまま

歳を取れば、病気になれば、障害があれば、誰もが役に立てなくなります。

生産性がなくても、生きていかなければならないときが「あなた」に必ず来ます。

どのような「わたし」であっても、「それもまたよし」と、仏さまは受け止めているのです。

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