見返りを求めない

感謝は強要できない

川越市のおかやす学(岡安学)です。

恩着せがましい、という言葉があります。

どういう意味だと思いますか。

いかにも、恩恵を与えたことを、相手にありがたく思わせようとする態度のことです。

あなたの身近にそういう人はいませんか。

わたしに対して感謝が足りない。

わたしに対して尊敬の念が感じられない。

感謝や尊敬の念は、相手に強要して求めるものではないのです。

でも、それを言動に表わして伝えなければいられない人もいます。

そういう人は、自分に自信がないのです。

ありのままの自分を肯定できないのです。

だから、他人の承認を求めて、欲求不満なこころを満たそうとします。

とても「かわいそうな人」なのです。

そうして、そういう人に限って、かつては、人に頼られるほどの信頼関係を得ていたりしていました。

それなりの社会的地位もありました。

ところが、突然、病気や事故、トラブルなどに遭遇して、そのことをきっかけに人が急に離れていき、人間不信になったりします。

人に頼られていたという自負が、プライドが、邪魔をして、自分の弱さを、自分の辛さを、他人にさらけ出すことができないのです。

楽になれないのです。

その自らの弱さを、辛さを、苦しさを、さらけ出して、自分の気持ちを素直に、相手に伝えていくことが、実は相手のこころを打つのです。

そのやるせない後ろ姿を見せて、自然(じねん)で生きているからこそ、見せられた側のこころは揺さぶられ、感謝や敬意の念が自然とわき起こって来るものなのです。

自分の善意に見返りを求めるつもりでいるのならば、そういう生き方はやめたほうがいいでしょう。

無条件の慈悲。

無償の愛。

そうした気持ちが自然とあふれるほどあなたはしあわせだったのですか。

自分がしあわせな人は、他人に見返りを求めることはありません。

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