誰がために鐘は鳴る

いのちはどこかでつながっている

川越市のおかやす学(岡安学)です。

地震をこわいと感じるのは、いのちの危険から逃れられないからです。

戦争をこわいと感じるのも、いのちの危機にさらされるからです。

アメリカの作家、アーネスト・ヘミングウェイの小説『誰(た)がために鐘は鳴る』のタイトルのもとになった詩があります。

イギリスの詩人で、イングランド国教会の司祭でもあった、ジョン・ダン(1631年死没)の作詩です。

For Whom the Bell Tolls(誰がために鐘は鳴る)

人は離れ小島ではない

一人で独立していない

人は皆大陸の一部

<途中省略>

誰かが死ぬのもこれに似て

我が身を削られるのも同じ

なぜなら自らも人類の一部

ゆえに問うなかれ

誰がために弔(とむら)いの鐘は鳴るのかと

それが鳴るのはあなたのため

(浜野聡訳)

人のいのちはみんなつながっています。

あなたのいのちが失われていくことは、わたしのいのちの一部が失われていくことと

同じです。

だから、誰が亡くなったがために教会の弔いの鐘が鳴っているのか聞かないでください。

そのいのちは、あなたのいのちの一部であったのだから。

あなたのために鳴っているのだから。

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