依存症

樹木希林さんのことば

川越市のおかやす学(岡安学)です。

死んだことがないのに、まことしやかに死後の世界について、語る人たちがいます。

誰だと思いますか。

そうです。

浄土真宗の僧侶です。

仏説阿弥陀経というお経に「極楽(ごくらく)」という世界が描かれているからです。

それを創作された物語ととらえるか、真実の世界ととらえるか。

要するに、うそか、ほんとうか、ということです。

輪廻とか、前世とか、同じたぐいだと思います。

文春新書『一切なりゆき~樹木希林のことば~』樹木希林 著 を読んで考えさせられる言葉がありました。

ちなみに樹木希林さんが学ばれた、東京にある千代田女学園という学校は、浄土真宗本願寺派の学校です。

ですから、樹木希林さんは、お念仏を通した教育を受けていらっしゃるはずです。

その希林さんが、全身がんになられて、このようなことを言っています。

「老い」とか「死」とか、そういうテーマの取材依頼がたくさんきて、困っちゃうのよ。

何も話すことなんてないんだから。「死をどう思いますか」なんて聞かれたって、死んだことないからわからないのよ。

私がこういう取材を受けるメリットはどこにあるの?

あなた方のメリットはわかるの。

えっ、私の話で救われる人がいるって?

それは依存症というものよ、あなた。

自分で考えてよ。

「全身がん 俳優・樹木希林の死生観」2017年5月

そうなんだ、とわたしは思いました。

自分も依存症なんだ、と。

みなさんも、依存症になっていませんか。

わからないことを、わかろうとして。

自分のいのちにうそをついて。

いまを、ここで、根ざして、生きているいのちは、依存することを求めていません。

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