子宝に恵まれないとき

選ばれないと恵まれないのか

川越市のおかやす学(岡安学)です。

子宝にめぐまれない。

そういうお悩みの方々が多くいらっしゃいます。

不妊治療は、治療と疾病の因果関係が明らかでないと、医療保険適用の対象となりません。

つまり、原因不明な不妊症には、保険が適用されないのです。

だから、不妊治療に多額な医療費がかかります。

スピリチュアルな視点で、よく「子どもは親を選んで生まれてくる」という言葉を耳にします。

望まれない妊娠の末、遺棄されて死んだ子ども。

痛ましい虐待で殺された幼い子ども。

仮に子どもが親を選んできたとしたら、なぜそういう親を選んで生まれてきたのか。

そのことに言及するスピリチュアルを専門にした人はいません。

都合のいい、耳あたりのよい言葉を聞くことで、神妙に納得しやすいわたしたちです。

話を元に戻します。

原因が不明な不妊ならば、目に見えない力に頼りたくなるのが人間というものです。

埼玉県内に、毎年一回だけ、おはぎを作って、無償で、配布されているお宅があります。

そのおはぎをいただくと、子どもを授かるというご利益があるのです。

配布する数に限りがありますので、県内からたくさんの人が、朝から、車で駆けつけます。

子宝に恵まれる方法が書かれている本もあります。

『日本人に効く厄よけ』旭岡靖人著、小学館出版にこのようなことが書かれています。

結婚して、子宝に恵まれたい場合、まず、夫と妻の双方のお墓参りをふたりで一緒に行きます。

お花とお線香とお水、そして、大福を3つお供えします。

このとき、大福を包んでいるビニールは、必ずむいて、お供えします。

そして、それぞれのご先祖さま、仏さまに、結婚の報告と合わせて、こうお願いします。

この人と一緒になって、新たな命へとつなげたい、と。

3か月待っても授からない場合、「命の穀物」をいただくそうです。

大麦、小麦、大豆、小豆、あわ、ひえなど、夫婦の生まれ年(干支)で決められた組み合わせの穀物を「戌(いぬ)の日」に牛乳で煮て、仏さまにお供えしてから、食べるのだそうです。

犬が多く子を産むことが由来です。

それにしても不思議なことがあるようです。

浄土真宗では、まじないやご祈祷という行為を否定します。

しかし、世の中には、人には言えない切実な願いを抱えて、こころを痛めておられる方もいらっしゃいます。

阿弥陀如来さまの、必ず救うという本願をただ押し付けるのではなく、切実な願いに寄り添いつつ、世俗の慣習と折り合いをつけたいものです。

だた、わたしの経験上、是が非でもという願いを何度も裏切られてあきらめたとき、そのときになって初めて不思議と願いが叶ってしまうことがあるような気がします。

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